犬との生活 part.1
こんにちは。獣医療担当のまいです。
前回までは、にゃんことの共同生活についてお伝えしました。
今回からは、わんことの生活に触れていきたいと思います。
第1回目の今回は、わんこを迎えるときに準備しておいたらいいと思うものを2つお伝えします。
クレートトレーニング
しかし、移動時だけ入れると「嫌な場所」という印象をつけてしまう原因にもなりかねません。そのようなときは、フードやオモチャを入れて、わんこが自分から入るようにしてみてあげてください。
クレートがお気に入りの場所になったら大成功です。
クレートは周囲の音や動きを遮断する効果があるので、環境が変わってもリラックスして過ごすことができるようになります。
動物病院はもちろん、旅行先や災害避難場所でのストレス軽減に役立ちます。
ただ、クレートトレーニングは1回慣れたら終わりではありません。
しばらく使わないと、入るのを嫌がるようになることもあります。
ご自宅で寝床として使う習慣をつけてしまえばストレスなく過ごせます。
オススメのクレートは、頑丈でかつ簡単に取り外しが出来るタイプです。
(旅行先や避難所では取り外しの有無はあまり必要ないかもしれませんが、動物病院での診察時に、出るのを嫌がる子を無理やりひっぱり出さずに済みます笑)
ネットやお店によっても本当にたくさんの種類があるので、お気に入りの1つが見つかるといいですね(^ ^)
サークルトレーニング
クレートトレーニングと同様に、お家での生活で大事になってくるのがサークルトレーニングです。
特に家庭という新しい環境に迎えられたわんこは不安でいっぱいです。
環境が変わるというストレスは、どんなに楽しくてもかかってきます。
サークルで行動範囲を限定することで、場所に馴染んでより早期に落ち着くことが期待できます。
環境に早く慣れることで、食事や排泄のリズムや体調も整いやすくなります。
環境に慣れること以外にも、電気コードやゴミ箱など、口に入れて欲しくないものをその子の行動範囲から外すことが可能になるので、お留守番など人の目が届かないタイミングでの安心にもつながります。
サークルへの誘導はクレートトレーニングと同様、オモチャやフードを使って誘導します。
また、サークル内でオモチャや食べることに集中しているときに飼い主さんがそっと別の部屋へ移動することで、お留守番の練習もすることができます。
サークルの大きさは、寝床になるクレートやトイレを入れて、さらに遊ぶ場所が十分取れる広さがあることが理想的です。
ただし、許容できる大きさは部屋によって大きく変わってくるので、お互い無理なく過ごせるサークルを探してみてくださいね。
安心する場所を持たないことは、過剰な吠えや分離不安など、様々な問題行動につながる可能性があります。
自分の部屋や場所が欲しいのは、人も犬も変わりがないようです。
わんこを迎えるにあたっての本や情報は数多くあります。
どんなしつけが良いのかは環境やその子の性格で大きく変わりますが、
私からは獣医師の立場として参考になれば嬉しいな、ということを引き続きお伝えしていきます(^ ^)