にゃんことの暮らし ~共同生活編~

どうぶつ小噺:たま往診所

猫との生活 part.3

こんにちは。獣医療担当のまいです。

第2回目では、猫がストレスを感じにくいとされている環境をお伝えしました。

では、人や同居動物との生活をより快適にするためにできる工夫はなんでしょうか。

第3回目の今回は、共同生活でのポイントをお伝えします。

もちろん、それぞれのにゃんこで性格の差はあるので、その子にあっていそうなものを中心に試してみてください♪

 

人との関わり

【一緒に遊ぶ時間を作る】

「猫は散歩しなくてもいいし、ほっといていいから飼いやすい」という意見を耳にしたことがあります。

ずっと一人が平気な猫ちゃんもいるかもしれませんが、飼い主さんとの触れ合いを楽しむ子は少なくありません。

なので、可能であれば毎日でも一緒に遊んであげたり、なでであげたりして触れ合うと、それに応えてくれるにゃんこは多いはずです。

遊びの種類は、本能的な捕食行動を満たせるような動くものを捕まえる楽しみを味わえるものが好きな子はとても多いです。

また、にゃんこは頭を使う遊びも好むことが知られているので、例えばペットボトルの中に数粒ドライフードを入れて、角度によってはフードが出てくるような遊びに熱中してくれる子もいます。

好きなおもちゃを、にゃんこと一緒に探してみるのも楽しいですよね(*^^*)

ただし、注意点として、長いひも状のもの、飲み込めるサイズのもの、壊れやすいものは避けてもらうのがいいかと思います。これらを誤って食べてしまうと、消化管内で詰まってしまう危険性があります。

おもちゃで遊ばせるときは、できる限り見守ってあげられる状態で楽しんでください(^ ^)

もしも一人遊びをしてもらいたいときは、かじったりしても壊れにくく、そのままのサイズでは飲み込めないようなものにしてもらうのが無難だと思います。

 

【にゃんこが慣れていない人(来客など)の場合】

知らない人や、まだ仲良くなれていない人に対しての反応は、その子その子で全く異なります。全然気にせず甘えに行くツワモノや、触らせはしないけどじっと観察するタイプや、わかった時点で見えないところに隠れて出てこないタイプなどなど…

おうちのにゃんこがどんなタイプか初めはわからなくて当然ですが、まずはどのタイプでも対応できるように隠れられる場所を確保してあげることをオススメします。

ワンルームで難しい場合は、キャリーケースにバスタオルをかけて、秘密基地を作っておいてあげるのもいいかもしれません。

また、会う人によって反応が変わることもあるので、少しずつ見極めてあげられるといいですね(^ ^)

 

同居動物との関わり

にゃんこができる限りストレスを感じないような生活の工夫として提示されているものをご紹介します。

  • 1頭で落ち着いて食事が取れるようにする(例:それぞれの子にフードを与える時間や場所を変える)
  • 同居動物同士で対立しないように、食事・水・トイレは個別で用意する
  • 高い場所、隠れられる場所、1頭ごとの休憩場所を用意する
  • 攻撃的な同居動物がいれば、その子の首輪に鈴などを着ける(他の子が回避できるようにする)

生活環境によっては難しい項目もあるかもしれませんし、同居の子同士で一緒に寝たり遊んだりする関係性であれば、物や場所の共有は可能なこともあります。

それでも一人(一頭)でゆっくりできる場所を確保できればよりストレスの低減につながるので、取り入れられそうな工夫があればぜひチャレンジしてみてあげてください♪

 

いかがでしたか?

可能な範囲で取り入れられそうなものがあれば、ぜひ試してみてください(^ ^)

次回は、発情ストレスについてお話しします。

タイトルとURLをコピーしました