猫との生活 part.2
こんにちは。獣医療担当のまいです。
第1回目では、猫の本来の習性をお伝えしました。
現代では人と生活する上で、どうしてもにゃんこに我慢してもらう事柄も少なくありませんが、
猫たちがストレスを感じにくいとされている生活環境をご存知でしょうか。
第2回目の今回は、そんな環境の工夫をお伝えします。
全てのにゃんこや飼い主さんの生活環境に合うものではないかもしれませんが、取り入れられそうなものから試していただけたら幸いです♪
食事
- 猫が一人(一頭)で落ち着いて食事ができるようにする(例 食べている間中、猫の動画を撮ったりしない)
- 行動範囲内で行きやすい場所にする(例 車などの音が苦手な子は、食事場所は窓から離してあげる)
- きれいな水を飲めるようにする(※フードの匂いが水につくことが嫌なにゃんこもいます)
余談ですが、猫ちゃんは繊細な子が多いので、フードの形状や食器の種類が変わっただけで食欲が変わる子もいます。
おうちのにゃんこはどんな組み合わせが好きか、探ってみるのも楽しいですね(*^^*)
トイレ
- 静かで落ち着ける環境で、空気がこもったりしない場所
- 使用する猫の体長×1.5倍程度の大きさのトイレにして、狭すぎないようにする
- トイレの数は、おうちのにゃんこ数+1個が良いといわれています(多頭飼育の方は難しいかもしれません)
- 排泄物はできる限り「あったら取る」ようにして、砂やシートもこまめに交換する
- (猫砂使用の場合)トイレ後に砂をかけられるように、しっかりした量を入れておく
猫ちゃんのトイレ問題は、「猫のストレス」を語るテーマでよく挙げられる項目になります。
掃除の頻度、トイレの大きさ、猫砂などの素材の他にも、トイレの形自体に強いこだわりを示す猫ちゃんもいます。
私たちも、トイレが汚かったり狭かったりするの、嫌ですもんね。
居場所
- 高いところ:高い位置から周囲を見渡せるような場所を好む猫ちゃんは少なくありません。
- プライベート空間:一人になれる空間(もしくは時間)を確保してあげることも大事です。
爪とぎ
- 使用するにゃんこが手を伸ばして十分足りる幅があると、しっかり爪とぎができます。
- 水平or垂直:好みがあるので、より好む方を選択してあげてください。
- 安定性:体重をかけて爪とぎをしたときに不安定であれば、望まない場所での爪とぎに繋がる可能性があります。
いかがでしたか?
もし、「これは取り入れられるかも」というものがあれば、ぜひ試してみてください(^ ^)
次回は、人や同居動物との共同生活についてお話しします。