野菜セット開発ストーリー

「そもそもほうれん草の利益率って何パーセント何だろう?」

ほうれん草農家に勤める私、角田は、ふと疑問に思ったことを自分で調べてみた。
そこで知る驚愕の事実。

《ほうれん草の利益率…14%》

店頭価格100円のほうれん草だと利益は14円。

農園の3人で毎日働いて一日10箱出せるとして…、このままだとここ潰れるな…。

てか、俺の給料出ないじゃん!!

前職でメンタルやられて、友人の農家に拾ってもらったんだ。
この農園に対しての恩義はある。

さあ、考えろ。
ほうれん草を喜んで買ってもらう方法を。
そんな方法あるのか。
いちご狩りとかだったら、宣伝の仕方によっては少しはいけるかもしれないけれど、ここで作っているのは「ほうれん草」だ。
一体だれが「わぁー!ほうれん草だ!」ってなるんだよ。

別の作物作るか?
いや、やってみて知ったけれど、実際農業はめちゃくちゃ難しい。
覚えることが多すぎるし、リスクも高すぎる。
そもそも他人の畑だ。
私を拾ってくれたおばあちゃんに何て言ったら理解してもらえるんだろう…。

そんなことで途方にくれていた私は、ある日YouTubeでメンタリストDaiGoさんの放送に出会うことになった。

心理学的な話はもちろん、健康についても科学的な論文をもとに詳しく説明してくれる。

もともと健康食品のお店を経営していた私には、とても興味をひく内容で、その場でニコニコ動画に会員登録し、以降ほうれん草の作業中はひたすらDaiGoさんの放送を流し続けることになった。

そこで流れてくる情報が、私と農園の運命を決定的に変えることになる。

《ほうれん草は脳機能を高める食材No.1》

DaiGoさんが放送する内容のリサーチを担当しているパレオさんのブログ記事に、こんな素晴らしい記事が書いてあり、もちろんDaiGoさんもニコニコ放送でほうれん草を推していた。

まだ幸運は続く。

DaiGoさんの友人のつっしーさんが、「メンタルお料理チャンネル」をスタートさせて、当然のことながらそこでほうれん草のサラダも取り上げていた。

『乗るしかない…、このビッグウェーブに!!!』

私はこの流れを絶対に取り逃さないことを心に決めて、自分が何をすべきなのか必死に考えた。

いくらほうれん草は体に良いといっても、普通の家庭がほうれん草ばかり食べるわけはない。そもそもパレオさんが野菜は色々な種類を食べた方が良いと言っている。
では色々な野菜を育てて、野菜セットにしてネットで直販したらどうか。

しかし、野菜の直販をしているのは、基本的にこだわりの強い有機野菜だ。
ほうれん草以外の野菜の育て方は知らない私は、何をすればいいんだ。

第一、送料で千円は超えてしまう。そんな野菜セット、いくら弟子とはいえ欲しいのかな…。

散々悩んだ挙句、一つの無茶苦茶な答えに行く着く。

『そうだ、DaiGoさんやパレオさんがオススメする野菜を育てて、つっしーさんに料理にしてもらおう!』

我ながら頭が沸いている答えだ。

しかし、何かいけそうな気がした。というか、もはやそれしか思いつかなかった。

仮につっしーさんに取り上げてもらえなくても、DaiGoさんの弟子(ニコニコ会員)は今後絶対的に数が増えていく確信があった。
その弟子のグループで商売をして、弟子の経済圏を作っていけばいい。

これまた、とんでもないことを思いつき、実行に移していった。

DaiGoさん、パレオさん、つっしーさんの野菜に関する記事ももちろん読み返し、脳や身体に良く、自分が食べたい野菜を選んで種をまく。

ありがたいことに、少しずつ弟子仲間が野菜セットを買ってくれるようになった。

SNSで「たま農園の野菜届いたよー」という記事を読むと、エンドユーザーと繋がっている実感が強くなり、より美味しい野菜作りのモチベーションとなる。

これはどうやってもほうれん草を農協に卸していただけの過去の私たちでは味わえない感覚で、たま農園のさらに強いやりがいとなっている。

もちろん「野菜が一部萎びていた」という厳しい声も頂くので、私たちにとってはありがたくもあり、少しハラハラする部分でもあるが、だからこそ食べてくれる人たちの顔を思い浮かべながら野菜を作れることの充実感は、とても大きい。

弟子専用の野菜セット作りは、以前の農業はつまらないと感じていた私を解放し、とてもやりがいのある仕事へと成長させてもらった。

これも応援してくださる皆様あってのこと。

これからも、弟子仲間の皆さんと切磋琢磨しながら、美味しい野菜を作り続けていきたいと思っています。
何かお気づきのことがありましたら、遠慮なくご意見いただけたら幸いです。

  たま農園の「お客様の声」 ツイートまとめ  

 

 

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